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Liebe Mueller,herzlichen Glückwunsch zum Geburtstag!



 うぁぁぁぁ! ミューラー誕生日おめでとうございます! おめでとうございます!!
 独学ドイツ語でお祝いさせていただきますよ!!!! ヒャッハー!!!!!! おめでとう!!!
 
 現在朝の4:30……こんな時間からこんなテンションな塞でございます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。最近4:30に起きて出勤までの間原稿をするという生活を送っております。そのため、21時ぐらいには眠くなるんですがね…ハハ……

 さぁ本題! ミューラーさん誕生日! 今まで誕生日付きのキャラクターを好きになったことがなく、ふにゃりほにゃりとしておりましたが、誕生日! お誕生日のお話書かせていただきました。本当はね、多分そういった要素がない方が、誕生日っぽくなるのではないかと思ったのですが、やっぱりそんな感じになりました。はい、全て腐っているせいです。(あ、ちなみに、ミューラーの家族やその辺、先生あたりをかなりねつ造しております。自分の中にしっかりとした設定をお持ちのお方はご注意ください)
 いやはや、本当に誕生日おめでとうございます。そんなわけで誕生日でシュナミュラです。読んでいただけたらこれ幸い。続きからどうぞ~
 それではみなさんまた次回!(原稿に…戻ります……あと少し……)


あらすじ↓
誕生日祝ってもらって、恥ずかし寂しの泣き虫ミューラーの話(………?)
(ちょいちょいとドイツ語が入ってますが、間違ってたらすいません……見逃して…)




 

 目を覚ませば、外は薄ら明かりに包まれている。時計を見れば、午前4時を過ぎたところ。少しばかり早く起きすぎたか、と頭を掻くが、二度寝をする気もなく、ミューラーはのろのろとベッドから降りた。
 もともと朝の早いミューラーがさらに早く起きるなど、何ら苦痛にもならない。むしろ、朝の時間がゆっくり過ごせる、とミューラー自身得した気分になっている。顔を洗ってからリビングに向かい、壁に掛けてあるシンプルなカレンダーを確認する。そのカレンダーにはみっちりとスケジュールが記入されており、これ一つ見ただけで、彼のひと月の動きがわかるほど細かく書いてある。そのため、彼は手帳というものを持たない。
 確かに今日は、この日だ。みっちりと書かれているスケジュールに埋もれながら、その日には小さく丸を付けてあった。見逃すかもしれない…それだけ小さな丸。だが、ミューラーの目にはしっかりと映っている。一人で頷き、キッチンへ向かった。
 料理というものは思っていた以上に簡単である。それを知ったのはほんの数年前。一人で暮らし始めてからだ。必要最低限の道具と、料理本さえあれば、分量から時間、その他すべてをそのレシピ通りにやりさえすれば、それなりに食べることのできる物へと変化する。失敗したらどうしよう、とか食材がもったいない…とか、そういったこと思うかもしれないが、それでもとりあえずやってみる。それが料理の極意なのだな、とミューラーは思い始めた。慣れてくれば自分なりのアレンジを加えてみたり、食べさせてやりたいと思う者の好みに合わせることだってできるようになる。それはもちろんお菓子作りにだって同じことがいえよう。
 ボロボロの、背表紙も外れそうなレシピ本を開き、目的のページを探す。そんなに厚くない本から探すのは容易なこと。ミューラーはしばらくそのレシピを読み込み、必要な材料を把握する。そして、それらをキッチンに置かれているテーブルの上に並べていく。物が全て揃っていることを確認すると、ミューラーが座ることのないであろう木製の椅子の背に掛けてあった青いシンプルなエプロンを取り上げた。


 時間が経つにつれ、キッチンには甘い匂いが充満している。カップケーキなど、変にこだわったりデコレーションしなければ簡単にできるお菓子の代表といえよう。限られた時間の中でも手際さえよければ2、3種類は作り上げることができるだろう。プレーンにチョコレート、たまたま冷蔵庫にいたヨーグルト…それらを使ってミューラーはあっという間にカップケーキを作り上げた。そこまで大きくもないので、チームメイトに配ることも出来るし、1日程度なら腐りはしない。これが一番だと、ミューラーは考えたのだ。
 オーブンから出したそれを一つ取り、味見する。甘い匂いのわりに甘さ控えめで、とりあえず不味くはない。ミューラーの素直な感想。こういう時に、もっと素直な感想を述べてくれるあの男がいてくれるのであれば助かるのだが…。ミューラーは苦笑した。時計を見ると午前の練習が始まるまであと60分。良い時間になった、と彼は出来上がったばかりのカップケーキを箱に詰め込んだ。


 いつもと変わらぬ今日にミューラーの口元は弧を描く。少し違うことがあるとするなれば、チームメイトにカップケーキと感謝の言葉を配ったことぐらいであろう。あのミューラーお手製のカップケーキということもあり、半信半疑であったチームメイトも、それを一口食べれば、途端に賞賛の言葉を並べはじめる。要は、なかなか好評だったようで。
 多めに持っていっていたそれはあっという間になくなった。中には娘に食べさせてやりたいんだ、と家に持ち帰るも者もいたほどである。ここまで賞賛されてしまうと恐縮してしまうものである。眉尻を下げて笑っているミューラーにチームメイトは口々におめでとう、おめでとう、と言ってくれた。ミューラーにはそれで十分だった。
 本当ならば、チームメイトを招いてパーティーでも開かねばならぬところではあるが、なにぶんそういったことが苦手なミューラー。それをチームメイトも知ってなのか、深く追及はしてこず、カップケーキを食べ、お祝いの言葉を述べただけだった。特別なことは好きじゃない。日常に変化が出るのは少々疲れる。それがたとえ、己の誕生日であろうとも。


 午前の練習を終え帰宅すれば、ポストには十数枚のカードが入っている。差出人を見れば、それはほとんどが彼の出身地である村の面々からであった。それに混じって、ドイツ代表として共に戦ったシェスタ―やマーガス、カルツの名前もある。ちょっと驚いたのが、その中に若林やビクトリーの名前も見えたことだ。きっと同僚に言われ勢いで書いてみたのだろう。ビクトリーノにいたっては、ジュニアユースのことを今でも根に持っているようで、「おめでとう」という文字の前に「今年はゴールを奪ってやる」と、何とも物騒なことが書いてあり、ついつい声を出して笑ってしまった。
 ソファに腰を下ろし、届けられたカードを一枚ずつ丁寧に読んでいく。村の皆それぞれにお祝いの文字を綴ってくれている。もちろんその中には先生の名もあった。あの偏屈な人がバースデーカードをくれるなど…。この煌びやかなカードに、眉間にしわを寄せながら筆を滑らせているところを想像すると、なんだかおかしい。思えば、自分がパーティーを苦手と感じるようになったのも全てこの人の影響ではないか。
 村一番の頑固者で、偏屈者で、それでいてサッカーのことになるとその熱は誰にも抑えることができなくなる。そんな偏屈者がパーティーなぞ参加するはずがない。必然的に傍にいたミューラーもその機会を失っていた。気付けば彼と共にいた。幼いことからずっと…。
 父、母の顔など、ぼんやりとした塊とでしか記憶になく、それが親であるという認識は全く持ってない。本当の父、母がどうなったのか、ミューラー自身知らない。生きているのか死んでいるの…。知ろうと思えばその術はいくらでもあるだろう。しかし、知りたいとは過去一度たりとも思ったことはなかった。それなりに、有名になった今でも、名乗り出ぬということは、まあ、そういうことなのだろう。ただ、それを悲しいとは思わなかった。記憶にも残らぬ者のために流す涙など持ち合わせてはいない。家族でいることを羨ましいなどと思うこともない。要するに、ミューラーにとってそれらはどうでもいいことなのだ。自分にとっての家族は先生である。言い聞かせるわけではない、心の底からそう思っている。先生であり親であり…。
 ただ、頑固な、偏屈者の親がいると今日という日の過ごし方が変わってくる。誕生日の過ごし方など、彼は教えてくれなかった。しいて言うならば、夕食が少しだけ豪華になったぐらいだ。そういった誕生日を過ごしてきたため、それが当たり前になっていた。パーティーを開くことも、プレゼントを贈ることも、知るのはずっと後になる。
 幼いころの習慣というものは一度身についてしまえば、払拭するのは難しい。過去に何回かパーティーに招待されたが、やはり馴染めないでいた。それ以降、極力パーティーには行かず、その分カードやプレゼントに力を注いている、つもりだ。
 先生からのカードには相変わらず厳しい言葉が綴られている。本当にこれはバースデーカードなのだろうか…と思うほど。ただ、それは、彼が自分の出ている試合を見ていてくれている証拠だ。
 不意に寂しくなった。一人暮らしを始めてから一度たりとも湧き上がらなかった感情。寂しさと共に顔を出すは懐かしさ。たまには、帰るか、などと柄にもないことを考える。帰ったところで、また彼に叱られるかもしれないが、それはそれでいいのだ。子が親を求める気持ちとはこんなものなのだろうか。やはり、先生にはかなわない……。まだまだ足元にも及ばない。
 偏屈な師からのカードをとても満足そうに眺めながら、ソファに横たわる。ゆったりとした時間が過ぎる。毎日、なんだかんだ忙しい日を過ごしている中、たまにはこんな日もいいものだ。多くはない祝いの言葉に包まれながら、今日という日が特別に感じることのできる時間。顔もわからぬ父母が己を生み落したことに感謝し、育ててくれた師に感謝。そして共に育った村の皆、ドイツ代表たちにも感謝。なんと温かいものだろう。練習で疲れているわけではないのに、心地の良い眠気に襲われる。眠ってしまうにはもったいない、と思いつつ、落ちてくる瞼に上がらう術はなし。自分をとりまくすべての者に感謝をし、その温かい気持ちを抱えたままミューラーはソファに沈んでいった。

 

 部屋に響くベルの音。泥のように鈍くねっとりとした意識の中で、それは気のせいだと決めつける、もう一度その沼に落ちていこうとする。しかし、ドアをたたく音。気のせいではない。急激に浮上した意識に、何事かと頭の中はついていけない。ここはどこだ、など軽い混乱状態になる。今どこにいるかすら分からなくなっていた。目の前に広がる風景…見覚えがある。テーブルに散らばるバースデーカード…そうだ、今日は誕生日だ。徐々に鮮明になる記憶。それに追い打ちをかけるように、もう一度あの機械音が鳴り響いた。外はまだ明るいが、やや赤みを帯びてきている。そんなに眠っていたわけではなさそうだ。
 やっと鮮明になった頭を掻きながら、玄関に向かった。のぞき穴を覗くことなく、彼は扉を開ける。不用心と思われるかもしれないが、彼を知らぬ悪いことを考えているような奴は、その姿を見ただけで逃げ腰になる。そして声でもかけようものならば、脱兎のごとく彼の前から姿を消してしまう。ある男にこの話をすると、なぜだろうな? と一緒に首を傾げてくるれるのだ。

「…よう…」

「ああ」

 ドアの向こうにいたのは金色の髪が美しく風にそよいでいる彼、シュナイダーの姿であった。相変わらず手ぶら、必要最低限の物以外持ってきていないようだ。そんな彼を中に招き入れると、ミューラーはどうしたんだ? と声をかける。今日、彼は一日中練習があると聞いていた。己の誕生日だから…と特別な意味を込めたわけではなく、話を広げるついでに聞いただけ。それどころか、そんな話をしていた時には自分の誕生日なぞすっかり頭の中から抜け落ちていた。

「……これ…」

 手ぶらだと思っていたシュナイダーの背後から一本の真紅のバラ。恥ずかしがる様子なく、彼はミューラーに差し出した。受け取って当然だろう、という表情のシュナイダーにミューラーは目を丸くした。しかし、せっかく彼がプレゼントとして持ってきてくれたのであれば、喜んで受け取ろう。ありがとう、ミューラーは差し出されたバラを受け取った。一本しかないが、その花弁からあふれ出す香りは一級品だ。もしこれが大量にあるものなら、この濃厚な香りにむせ返っているかもしれない。
 花弁をなぞり、その生花特有の感触を楽しむ。村にいたことなぞ、生花が珍しいなどと思うことはなく、ただの花でしかなかった。しかし、このバラはどうだろう。どうしてこうもなつかしく、愛おしく見えるのだろう。まさか眠る前のあの感情がまだ燻っているのであろうか。

「…やっぱり、一本がいいな」

 伏し目がちにバラを愛でているミューラーを眺めながらシュナイダーはそういう。ん? 顔を上げ彼を見れば満足そうだ。

「店員にいろいろ勧められたんだが、それが一番いいと思って…alle Gute zum Geburtstag

 優しい、甘い声音で言うシュナイダーにミューラーはどうしようもなく苦しくなる。先ほどまでの寂しさ、今あふれ出てきた愛おしさ。彼の中は今混乱状態。目尻が熱くなる。歯を食いしばったところで溢れてくるものをせき止めることはできなかった。柄にもない…と冷めている自分が頭の隅っこで嘲笑するが、締め付けられる痛みをどうすることも出来なかった。
 涙を見せまいと慌ててうつむくが、いつの間にか、彼は距離を詰めており、自分の顔を、この情けない顔を見上げてくる。驚いて2、3歩後ずさるのだが、背中に回されていた腕に阻まれる。

「カ、カール…」

Alles Liebe zum Geburtstag

 流れてくる涙を拭わせてくれることなく、シュナイダーからの深い深いキス。舌を舌で撫ぜ、絡みつかせ、乱暴を働くその舌に触れたミューラーの涙は止まり、ギュっと強く目を閉じた。

 

 頭を撫でる、髪を梳く感触に、ミューラーの霧がかった頭が徐々にはっきりしてくる。暗い室内に、自分のベッド。まさか、夢…。あの苦しみも痛みも全ては夢であり、己の願望であり…。あのキスもまた…。ミューラーは勢いよく身体を起こした。はずみで掛けてあったシーツが大きくめくれてしまう。

「…寒いんだが……」

 突然起き上ったミューラーに驚いたのは隣で寝ていた彼の方。せっかく彼の髪を堪能しようとしていたところでいきなり起き上がってしまったのだ。撫でようとした手はむなしく空を切る。

「……カール?」

 ぼんやりとしていたミューラーは声のした方を向く。そこには裸で横たわる彼の姿が目に入った。やや不満げな表情をしながらも、その声は柔らかい。変な緊張は解け、大きく息を吐く。夢ではなかった。それがわかった途端襲ってくるのは心地の良い倦怠感。
 ミューラーはゆっくりと身体を横たえるとシュナイダーの方を向き、肩口までシーツをかける。

「泣きそうだぞ?」

「全部夢だと思った。そしたら急に、な」

「夢なわけないだろ。何だったらもう一回でも…」

 髪を撫でつける手が、妖しい熱を帯び、顔の輪郭を撫ではじめる。

「勘弁してくれ。おれにも限界がある」

 撫でつける手を取り、その手首を軽く吸う。一瞬朱く花咲くものの、それはすぐに消えてしまった。

「…誘うなよ」

「誘ってない」

「嘘付け」

「おれが嘘付けないの知ってるだろ?」

「知っている。素直で泣き虫なのも…」

「……泣き虫は余計だ」

 シュナイダーはククッと笑い、彼に身を寄せた。

「お前、今日練習じゃなかったのか?」

「彼女の誕生日だといったら、皆から行ってこいって言われたんだ…」

「は?」

「ん? うちのチームじゃよくあることだ。気にするな」

 半日休みはもちろん、一日休むこともしばしばある。それだけ誕生日というのは大切で特別な日だということだ。ミューラーもそれは十分理解している。もちろん自分の所属するチームでもよくあることだから、気にならない。だから、問題はそこではなく…。

「彼女…?」

「ん? 彼女……?」

「おまえ、彼女って…」

「ああ安心しろ。浮気なんてものはしていない。お前だけだ」

 ああ、恋人って説明した方が良かったな。次からそうするよ。シュナイダーはいたって真面目に答えるが、やはり、ミューラーが気になるのはそこじゃない。

「……なあカール・・・まさかおれ達の関係…知ってるやついないよな…」

 いわゆるカミングアウト…といっていいのだろうか。まぁそんなものだ。彼のこと、隠す必要なしと言わんばかりに公言していそうで。隠さず堂々としていたいのはやまやまだが、今はまだその勇気がない。

「ああ…そんなこと気にしてたのか。安心しろ、まだ誰にも言ってないよ。オレは言いふらしてやりたいが、お前を困らせることはしない」

「……………」

 自分にその勇気が生まれるとき、何を恥じることがあろうか…と思える日。たぶん遠くない未来にそんなときが来るような気がするが。それでも今はまだダメなのだ。彼の望むままに、と言いたいのだが、弱い己にそれを受け入れる勇気がまだ…ない。襲ってくるのは罪悪感、もっと自分がしっかりしていれば、彼にこんなセリフを吐かせることもなかったであろうに…。

「すまない……カール。………好きだ、好きだ…」

 好きなんだ。呪文のようにつぶやき、身を丸めてシュナイダーの胸に額をつける。泣いてはいない、泣く理由などない。なのに、頭はガンガンと痛み、呼吸が乱れる。これほどまで自分は弱くなってしまったのか、と思うほどに今の自分は弱い。今日という特別な日ゆえに溢れる寂しさ、弱さであろうか。意識せねば気付かなかったであろう感情に、頭が付いていかないだけなのかもしれない。呼吸を整えることができず、彼の胸を濡らし続ける。

「……オレも好きだ。泣き虫デューター…」

 おどけたようにそう言って、彼はあやすように頭を撫で髪にキスを落とすと、その丸まった身体を抱きしめた。今の関係は好きだ。人目を避け、こそこそと二人だけの世界を築けるのだから。秘密を共有する、この二人だけの関係が好きだ。しかし、それは同時にうしろめたさも感じていることは確かだった。彼のことを公にできるものであるのならば、したい。全世界にとは言わない。せめて、せめて、自分と彼に近しい人たちにだけでも。祝福されるような関係ではないことは重々承知している。けれど…あと一歩、あと一歩なのだ。いや、これが…最後の一歩なのか…。


 翌日、中央駅でシュナイダーを見送ると、ミューラーはその足で、別の列車に乗りこむ。シュナイダーにどこに行くかなど伝えてはいない。己が一歩を踏み出す勇気が出る場所…思いつくのはあの場所しかない。そこは己の原点であり、自分が出来上がった場所でもある。そこに行けば、きっと何かが変わる気がする。
 どこか晴れたような顔をしているミューラーは、車窓から流れる景色に目もくれず、静かにその眼を閉じだ。

 

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ただただ、ぼんやりと息をする生き物。何かを考えているようで結局はなにも考えていない。そんな生き物です。

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